頴娃高の日々
2023年01月26日(木)
雪景色
昨日は大寒波の襲来で頴娃高校にも雪が積もりました。今週もまだまだ寒くなるようですので、防寒対策をして登下校の際は十分に気をつけてください。
【 正門前も雪が積もり綺麗です 】
【 生徒作の可愛い雪だるまと足跡でできたスノーアート 】
【 雪遊びのときは防寒して楽しんでくださいね(^O^) 】
道路に雪が無く,少し濡れてる?くらいに思っていても実は凍っていて・・・というブラックアイスバーン(路面凍結)状態になっている場合もあります。バイク通学生は特に無理をせず安全に行動をしてください。
2023年01月21日(土)
課題研究発表会・進路報告会がありました。
1月20日(金)2・3時間目に課題研究の発表会がありました。
課題研究とは,3年間で学んだ知識や,習得した技術をフル活用し,自ら考案し,制作・研究を行う授業です。
その成果を,後輩達へ説明・発表する会です。
【進行は,クラス総務が行います】
【金属材料を利用したものづくり班】
ハンガーラックやダンベルを作成しました。ダンベルを先生方にも持ってもらいました。
【電子工作班】
制御を行い,LEDの操作やICを使った録音する基板について説明しています。
【イルミネーション制作1】
【イルミネーション制作2】
頴娃高校の正門を彩ってくれました。
【ゴーカートの制作班】
エンジンを分解・洗浄を行い,エンジンが始動したときの感動が,伝わるプレゼンでした。
【よろず屋】
修理依頼を受けて,何でも修理する万屋。換気扇の修理を行いました。また蛍光灯からLEDへ変更するために見積書を作成するなど,社会を見据えた経験をすることができたようです。
最後に,校長先生から講評を頂きました。
就職・進学試験を経験した3年生は,内容もさることながら発表する姿が頼もしく立派だったと評価していただきました。
2年生は,来年どんな研究をしますか?
楽しみにしています。
2023年01月20日(金)
3年生による進路体験発表会がありました。
1月20日(金)5・6時間目に進路体験発表会が実施されました。
今年は,2年生を対象に感染症対策の観点から会場を2つに分けて行いました。
3年生全ての生徒が,プレゼンテーションソフトを活用し,わかりやすく後輩へ説明してくれました。
【進行の先生が,発表を聞くにあたっての注意点を説明しています】
【第1会場である電気実習室の様子です。2年生は進路選択のヒントにすべく真剣に聞いています】
【第2会場の機科製図室の様子です。3年担任の先生が補足説明をしています】
後輩から,「就職試験まで,どんな準備をしてきましたか?」や「なぜ,この進路を選択したのですか?」などの質問がありました。
3年生は,進路決定までの経緯と,夏休みの血のにじむような努力を語ってくれました。
2年生は今日,学んだことを胸に刻み夢実現に向けて,良い準備をしてほしいと思います。
3年生の皆さん,ありがとうございました!
2023年01月20日(金)
MBCラジオ収録!
1月20日にMBCラジオが事前収録に来られました。
収録の内容は,以前もご紹介した機械電気科2年生の今柳田さんが特許取得をした「内容物排出装置」についてです。
インタビュアーは,タレントの「竹之内 雄太」さんです。
緊張しながらも,笑顔でインタビューを受けました。
この装置は,シャンプーなどの詰め替え用のパッケージ袋から液体を容器に移し替えるものです。
試作模型を使いながら,構造の説明をする今柳田さん。
最後に,2人で記念撮影。
MBCラジオ放送予定は,2月5日(日)の午後です。詳しく決まり次第,連絡いたします。
2023年01月18日(水)
来週から始まる修学旅行に向けて~2年生~
1月18日(水)6時間目に「修学旅行に向けての合同LHR」がありました。
2年生が1/24(火)から3泊4日で関東方面へ修学旅行に参加します。
1日目は富岡製糸場。2日目はスキー研修。3日目は東京ディズニーランド。4日目は横浜中華街となっています。
修学旅行の全体指揮をとる吉浦先生と生徒が対話形式で,旅行中の注意事項等を確認しています。
旅行会社担当の方から,旅行の詳細や,地域クーポン券の登録について説明を受けています。
健康・安全第一で,みんなが楽しい修学旅行にしてください。
修学旅行の様子はブログでも随時,公開したいと考えています。
2022年12月23日(金)
メリークリスマス~点灯式がありました~
22日(木)17時45分。
校内に「これより,イルミネーション点灯式を行います。お集まりください」の放送が流れました。
毎年恒例のイルミネーション点灯式。
多くの生徒が小走りで,正門前へと駆けつけます。部活動生も,練習を中断し足を運びます。
【毎年,機械電気科3年生が課題研究で取り組んでいます。】
【T3の山王君と永留君が作品の説明をしています】
【T3新原君のカウントダウン。3・2・1 点灯!!!光とともに歓声が沸きます。今年のテーマは撮影映えするイルミネーションだそうです。」
【今年,担当した機械電気科3年生の皆さん。素晴らしい作品ができましたね】
煌びやかなイルミネーションが,頴娃の町を彩ります。行き交う車や人がイルミネーションを見て笑顔になります。
地域のために活動する頴娃高校。皆さんのもとに幸せのプレゼントが届きますように・・・
メリークリスマス!
2022年12月21日(水)
技能検定への挑戦!
1月下旬に行われる技能検定3級機械加工(旋盤)にチャレンジしている生徒がいます。
機械電気科2年の山王ひかりさん(南指宿中)です。山王さんの兄である優星君は昨年,同検定に合格し技能士として認定されています。
本検定は,県職業能力開発協会が主催する国家検定であり,働く上で必要とされる。技能の習得レベルを評価する国家検定制度となります。
兄の優星君に続き,機械電気科職員の門前先生が担当し,日々特訓中です。
【放課後にマンツーマンで指導を受けています】
【約2時間の実技と学科試験があります。頑張れ!ひかりさん!】
2022年12月20日(火)
お茶石けん作りにチャレンジ!
12月12日(月)には,理科と家庭科の教科横断の取り組みを紹介しましたが,今回は叶える頴娃高~地域を切り拓く人材育成プロジェクトの一環として保健体育と総探がコラボ!「お茶石けんを作ってみよう!!」にチャレンジしました。
日頃,総探で取り扱っているお茶の持つ殺菌効果や健康にもたらす影響から石けんを作れないかと保健体育科の吉浦先生が考案。南九州市茶業課から材料や制作キットをお借りして実施することができました。
【普通科2年生が,粉末茶と石けん素地を混ぜて,手でこねます】
【手でモミモミ。ときには,足でフミフミ!】
【完成したお茶石けんをクッキーの型で成形し完成しました】
授業の合間に,南九州市役所 茶業課 瀬川芳幸様がいらっしゃいました。頴娃高校の皆さんへと「食べるお茶のススメ」という本の寄贈をして頂きました。お茶の新しい魅力・活用法が書いてあるそうです。
そのあと,機械電気科2年生のクラスでも作成しました。
頴娃の特産物である「お茶」は,まだまだ知らない効能や活用方法があるのだと改めて感じました。
これからも頴娃高校は,お茶の魅力発見・発信に力を入れていきます!
2022年12月14日(水)
お母さんへインタビュー!
12月12日(月)に,現在育児休暇中の本校職員と1歳のお子様に来ていただき,授業「子どもの発達と保育」の選択者7名がインタビューを行いました!
【育児中に大変なこと,気をつけていること,最近どんなことに成長を感じたかなど,今現在の様子を沢山聞かせていただきました!】
【あまりの可愛さに皆メロメロです(*'ω'*)】
【インタビューのあとは,手作りのおもちゃなどをつかって一緒に遊びました】
とても貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!!生徒から一人2個ずつ質問を用意していましたがどれも丁寧に答えていただき,教科書だけでは学びきれないことを沢山学べた貴重な時間でした。
また,インタビューの内容だけではなく、一緒に遊んだり触れあった経験が、今後の授業や生徒自身の将来に繋がると感じました。
改めまして,本当にありがとうございました!
2022年12月12日(月)
魚食について学ぼう~G1調理実習~
12月12日(月)2・3時間目に普通科1年生が調理実習を行いました。
本日の調理実習は特別授業!
理科の岸下先生が講師となり,魚の生態や操業についての説明そして,刺身の捌き方を指導して頂きました。
【岸下先生が早朝に釣ったばかりなので鮮度抜群!まだ,生きているブリを川畑鮮魚店が調理室に運びます】
【大きなブリを眺める3名。少し,ビビっています。。。】
【さぁ授業の始まりです。家庭科の山道先生が衛生面の注意をしています。】
【プレゼンテーションソフトを使い,対話形式で授業が進められます。今回の授業は,調理だけではなく生物・物理の授業でもあります。岸下先生のお父様より受け継いだ,魚を捕るための「仕掛け」の原理を聞き,驚かされました】
【岸下先生の説明も終わりました。いざ,調理スタートです。各班に一匹ずつ魚が渡されます】
【最初は,恐る恐るの調理でしたが,慣れてくると一気に上達しました。素晴らしい包丁捌きで刺身へと変わっていきます】
【見てください!このきれいな盛り付け。先生方が合間を見て汁物を作ってくださいました】
【本日のメニューは,ブリ茶漬け。汁物。ハガツオ・ブリの刺身です。美味しそ~】
【みんなで「頂まーす」自分で調理することで,親への感謝の気持ちと,命の大切さを改めて感じました】
【「身がぷりぷりして美味しー」とみんな口をそろえて言っていました。岸下先生のおすすめ,刺身をしゃぶしゃぶにして食べる方法は,生徒たちにヒットしていました。】
【朝早くから漁に出て,貴重な体験をさせてくださった岸下先生にお礼をしています】
岸下先生とG1の生徒みんなで写真撮影です。
「せーの,刺身ざんまい!」
心に残る調理実習となりました。
2022年12月08日(木)
T2が企業見学に参加しました。
今回は,機械電気科2年生が『県内企業見学会』に参加しました。
この事業は,県内企業を見学することで職業観を高め,勤労意欲を養い高校生の県内就職促進を図ることを目的とし実施されました。
午前中に「松元機工(株)」と「三光機械(株)鹿児島工場」を見学し,昼食はいぶすきフットボールパークでとりました。
午後からは,「(株)奈良」と「(株)セレクション」を訪問しました。
【松元機工(株)】
お茶を摘む機械である『乗用型茶摘採機』の説明をして頂きました。
茶農家さんの要望に添って,カスタマイズしている事を知り技術の高さと,柔軟な発想に驚かされました。
普通科は今日の午後『総合的な探求の時間』でお茶の生産者訪問をしています。
そこで,茶農家さんから乗用型茶摘採機を実際に使ってみての感想をインタビューしているそうです。
頴娃高校は,地域産業である「お茶」を通じて普通科・機械電気科が繋がっていると改めて感じました。
普通科の総探の様子は,後日ブログでアップします!
【三光機械(株)鹿児島工場】
私たちが,日頃食べている液体や粉末を袋に充填をするための機械を制作しているそうです。
具体的には,カップ麺の粉末や,スティックコーヒーを袋に詰める機械をつくっています。
実際に見ると,ものづくりの奥深さを感じることができました。
頴娃高校から,多くの卒業生が入社しているそうです。この中から,1年後は就職決定している生徒がいれば嬉しいです。
【(株)奈良】
指宿市で鰻の加工・販売を行って45年の歴史のある奈良さん。
小グループに分かれて,鰻の割き・白焼・蒸し・蒲焼き・冷凍の様子を見学しました。
T2総務の上村くんがお礼の挨拶で「おいしそうで,つまみ食いしたくなりました」と言ってしまうぐらい美味しそうでした。
鹿児島県は鰻の養殖とお茶の生産量日本一です。この見学で2つの日本一を見ることができました。まさに鹿児島の誇りです。ブラボー!
【(株)セレクション】
BEELINEを運営している企業で,タイヤの販売や修理等を行っています。
今日は,タイヤの取り付け工程を見学しました。
女性が,大きなタイヤをホイールに取り付ける様子に目は釘付けとなりました。
特に機械コースの生徒は興味を持ったのではないでしょうか?
今週は火曜日にT1。木曜日にT2が企業見学をしました。
特に2年生は,就業体験が終わったばかりなので,見え方も違ったのではないでしょうか。
本日の見学は鹿児島県商工労働水産部 産業人材確保・移住促進課の方々に企画して頂きました。
2年生は感謝の気持ちとともに,今後の進路選択の糧としてほしいと思います。
2022年12月07日(水)
学年朝礼がありました。
1年生と2年生の学年朝礼がありました。
〇1年生〇
「やらずに後悔するより,やって後悔した方がいい」という言葉についてのお話がありました。(自分にはちょっと難しいかな・・)と思っていても,挑戦することで新しく見えてくることもあります。自分が少しでも興味をもったことにどんどん挑戦していきましょう!!
〇2年生〇
2年生は就業体験もあり,学んだことが多かったのではないでしょうか。朝礼内で先生が話していたように,自分が経験したこと,感じたことを周りの人と共有しながら成長につなげていきましょう。
2022年12月06日(火)
T科1年生が地元事業所見学会に参加しました。
12月6日。機械電気科1年生が『高校生による地元事業所見学会』に参加しました。
この事業は,高校生が市内企業への理解と認識を深め,就職促進を図ることを目的とし実施されました。
午前中に「三豊機工(株)鹿児島工場」と「東京エンプラ商事鹿児島(株)」を見学し,知覧平和公園にて昼食。
午後からは「薩摩酒造(株)頴娃蒸留所」を訪問しました。
【三豊機工(株)鹿児島工場】
1台数億円の機械を使用し,お客様のニーズに応える部品作りをされていました。工場内をロボットが走り回り部品の配達をしている事に興味津々となりました。
【東京エンプラ商事鹿児島(株)】
身近なプラスチック製品を製造し,多種多様な金型から大量の商品が生産される様子は圧巻でした。
【薩摩酒造(株)頴娃蒸留所】
工場内は,嗅ぎなれない焼酎の臭いに驚きました。麹が生きていることを実感し,鹿児島を代表する焼酎の生産現場を直接観る良い機会となりました。
頴娃高校を卒業し,入社している先輩方から直接,話を聞くことができました。
今後の進路選択の一つとなればと思います。
2022年11月30日(水)
ドローン開発者 特別授業!
本日の5,6時間目に「叶える頴娃高~地域の未来を切りプロジェクト」の一環としてドロン開発者である(株)ハフトの今村博宣様に講演をして頂きました。
世話役の宇都先生より,講話を聞くことで達成すべきことを学科ごとに説明しています。
本日は,2年生が就業体験。3年生が修学旅行に参加しているため,1年生が貴重なお話を聞けることとなりました。
今村様より,ドローン開発の秘話や苦労の話を聞けました。
ドローンの強みと弱みを理解した上で,できることをどう社会で生かすか?を考えていらっしゃるそうです。
ドローンの法的規制や構造・操作方法だけでなく今後,社会で活躍するためには「デザイン的思考」だけではなく「アート的思考」も大切だと話されていました。
今後,普通科と機械電気科が学科の垣根を越えて,自分たちの強みを理解した上で,同じ目標に向かって多岐にわたる思考・判断の下に頴娃高校を盛り上げてくれることを期待します!
2022年11月25日(金)
本番を前に最終打ち合わせ!
11月24日。 本日も頴娃高校 株式会社は営業中です!
今週末に行われる「かごしま お茶マルシェ2022」を控え,本番を想定し発表の流れを確認しました。
【各担当ごとに入念な打ち合わせをしています】
本日,欠席した生徒に代わって,頴娃高校 株式会社 世話役の宇都先生に代役を務めてもらいました。
女子バレー部の顧問である黒岩先生が,気合いを入れてくれました(炎)
最後は,川口さんにzoomで発表の様子を見て頂きました...
川口さんから「みんな,自分の言葉になってきてる!ばっちりだね!」と褒めて頂きました。
また,「宇都先生が一番,硬いな~」と言われ,みんなで爆笑しました。
本番が近づき緊張しますが是非,多くの人にお茶の素晴らしさと頴娃高校生の頑張りを観て頂ければと思います。
今週の土曜日の10時。AMU広場へ集まれー!!!
2022年11月21日(月)
令和4年度「子どもの読書活動推進優良校」に選ばれました!!
令和4年11月9日(水)に鹿児島県図書館大会が開催され,「子どもの読書活動推進優良校」の表彰を受けました!
この賞は,生徒が主体となって読書活動の意欲を高める活動をしていたり,特色ある実践を行ったりするなど様々な工夫をした取り組みを行っている学校に贈られるものです。
【 賞状と盾が贈られました! 】
いくつか図書館の取り組みをご紹介します(^O^)
【頴娃高校では夏に図書委員を中心に,近隣の小学校へ行き緑陰読書を行っています】
【今年度は感染症対策で延期となっていますが,図書委員が夏休み中も紙芝居やパネルシアターの練習を一生懸命頑張っていました!】
【また,文化祭では全校生徒によるPOP展示がありました!それぞれが自分の好きな本を選び,魅力が伝わるようにPOPを作成しました】
【漫画や絵本,小説,エッセイ・随筆など様々なジャンルがあり,どれも魅力的なPOPでした!】
【過去のブログでも紹介していますが,図書館へ続く階段は季節に合わせて装飾されています】
【読書週間では図書委員によるビブリオバトルも行われました!】
このように様々な取り組みが行われており,図書館前には毎日ブラックボードにその日の本の紹介もされています。気になった方はぜひ図書館へ(^^)
2022年11月10日(木)
文化祭リハーサル・会場設営
明日から開催される文化祭に向けて,会場設営とリハーサルが行われました。
頴娃高生全員で,愛情込めて設営しております。
設営の準備は完璧!いよいよリハーサルです。
ハッキリとお見せできないのは残念なぐらいの作品や小道具。
現場監督の下,最終確認を行います。
明日は,午前中に生徒会企画「青少研がやってきたin頴娃高校」
午後は,弁論大会が開催されます。
乞うご期待!!!
2022年11月08日(火)
文化祭準備・練習
11月11日(金),11月12日(土)に行われる文化祭に向けて準備・練習が進んでいます!
展示の製作をしたり,ステージ発表の練習をしたり・・・放課後の限られた時間を使ってどのクラスも頑張っています!!完成がとても楽しみです!クラスのみんなで協力しながら良いものをつくれるように来週も頑張りましょう(^^)!!
2022年11月02日(水)
南薩地区公立高校フェスタ in 頴娃中 !!
本日,頴娃中学校学習発表会にお邪魔し,頴娃中学生に向けて本校のPRをしてきました!
南薩地区の公立高校が集合し,各学校PRを行いました。本校からも普通科2年の田之上さんが代表としてPRを行い,普通科2年の新留さんと2人で中学生へ頴娃高校の展示の説明を行いました。
機械電気科・普通科・図書の沢山の展示物がありました!中学生の皆さん,見学をしてみてどうでしたか?少しでも頴娃高校に興味を持ってもらえたのなら嬉しいです!今月下旬に,第二回夜の学校説明会も開催されます!ぜひ頴娃高校も検討してみてください(^O^)
2022年10月11日(火)
交通安全!
本校生徒はバイク通学や電車通学が多く,毎年交通安全指導も行われています。最近は肌寒くなり,夕方も暗くなるのも早くなってきましたね・・・
9月に秋の交通安全運動の活動として「旗の波作戦」に参加した頴娃高校ですが,更に交通部の生徒が交通安全の啓発ポスターを作ってくれました!
どれも上手で分かりやすいですね!
ポスターを参考に,もう一度交通ルールやマナーを確認し,安全に登下校しましょう!
2022年09月20日(火)
台風が去りましたが・・・
台風14号の被害は大丈夫でしたでしょうか?
頴娃高校は校舎はほとんど無事でしたが,大きな枝が散乱しており朝から片付けを行いました。本日はJRが運休ということで来られない生徒も多く,いつもより少ない人数でしたが時間いっぱい頑張ってくれました!おつかれさまでした!(^^)!
【 なんと頴娃高校の看板が倒れてしまいました・・・ 】
【駐車場や西門方面の木の枝が多く山積みに・・・何度も往復をしましたが朝だけでは片付け終わりませんでした】
台風や大雨だけでなく,地震もいつ起こるかわかりませんので,生徒の皆さんも近くの避難所の確認,防災リュックの確認など防災に目を向けて過ごしてみましょう。
2022年07月19日(火)
地域協働学習~知覧茶ものかたり~
先日,南九州市役所茶業課課長 瀬川芳幸様をお招きし,普通科1~3年生を対象に講話をしていただきました!
7月13日では,お茶の水土利館でお茶の手もみ体験やお茶の入れ方について学びましたが,本日は知覧茶の歴史や品種,製造や管理についても教えていただきました。
【南九州市 茶業課課長 瀬川 芳幸様】
【今回の挨拶は,普通科1年折尾彩徠さん(頴娃中出身)。代表として1人だったので緊張をしたかもしれませんが,魅力的な自己紹介ができていました!】
【知覧茶の歴史として,川辺茶,頴娃茶の話や知覧茶統一までの道のりを教えていただきました】
【このマーク,ご存じですか?見たことある人!という質問に手を挙げる人も多かったですね。知覧茶のロゴ&マークです】
【貴重なお話に惹き込まれ,メモをとりながら真剣に話を聞いていました】
【日本全体では「やぶきた」という品種が多いですが,頴娃では「ゆたかみどり」という品種が多いそうです。寒さに弱いため頴娃のような温暖な地域に適しているそうです。】
【こちらは知覧茶のポスターで製作した缶バッチだそうです!おしゃれでかわいいですね!(^^)!】
【1~3年生の皆さんにプレゼントしてくださいました!う~ん,どれにしようかな・・・!と楽しそうに選んでいました】
お茶の種類やおいしさだけではなく,歴史や製造方法,管理について教えていただいたことで,南九州市に広がる茶畑の見え方が大きく変わった人も多いのではないでしょうか。わかりやすく,勉強になる話ばかりであっという間の2時間でした!
茶業課課長 瀬川 芳幸様,改めましてお忙しい中出前授業に来てくださり,誠にありがとうございました!
今日学んだことを思い出しながら,これからの「頴娃高校株式会社(架空)」の活動に生かしていきます!!
2022年07月15日(金)
情報モラル講演会が行われました。
7月13日(水)の1時間目に,ネット健康問題啓発者養成全国連絡協議会 子どものネットリスク教育研究会副代表兼鹿児島県支部長 戸髙 成人 様にお越し頂き『健康被害とメディア機器の危険な関係。倫理観について』の講演をして頂きました。
最近,テレビで流れているCMの話から始まりました。おばあさんがレジで支払いをする場面で,強面の男性がラップで相手を攻撃するのではなく尊重をし,認め合うCMです。これからは多様性を認め合い,倫理観を高く持ち情報機器とも向き合っていかなければならないという講話でした。
【真剣な表情で,メモをとっています。】
【暑い体育館でも熱心に話してくださった講師の戸高成人様】
また,スマートフォンの使いすぎで,学力だけでなく子供たちの足の長さも短くなっている事を聞き生徒は驚いていました。
これから,夏季休業に入り自分の時間が増えると,スマートフォンを利用する時間が増えるでしょう。情報機器に振り回されないように,付き合っていってください。
2022年07月07日(木)
星に願いを・・・
本日,頴娃高校のポスターが完成しました。
今回のポスターは部活動や,ものづくりを中心としたポスターで頴娃高校の活性化を目的に作成されました。
中心には昨日,延長サヨナラで初戦を勝利した野球部キャプテンの今吉君が映っています。
腕を組み,高みを見据えているのが印象的な写真です。
学校内では,事務室前と教務室前に掲示しています。
校外では,頴娃中学校・タイヨーえい店・西頴娃駅・指宿駅・ニシムタ指宿店などにお願いしました。
今後は,枕崎方面にもお願いしようと思っています。
※無断使用は,お控えください
このポスターを持って西頴娃駅へ掲示のお願いに向かったところ・・・
えい保育園のかわいい「おり姫ちゃん・ひこ星さん」に会いました。
今日は7月7日,七夕です。
頴娃高校のお兄さんとお姉さんに「七夕飾りのおすすわけを…」と頂きました。
さっそく,頴娃高生が感謝の写真を1枚。
現在,普通科職員室の前に飾ってあります。
見るだけで,心があたたかくなります。
えい保育園の園児の皆さんありがとうございました。
★☆☆☆★☆☆☆★☆☆☆★☆☆☆★☆☆☆★☆☆☆★☆☆☆★
えい保育園と頴娃高生の夢が叶いますように・・・。
2022年07月05日(火)
さぁ!進路実現に向けて~進路ガイダンス~
7月4日(月)5・6時間目に進路ガイダンスが開催されました。
21名の就職・進学のスペシャリストを招き,本校生徒へ進路のノウハウを指導していただきました。
進学希望者は講演会や上級学校による個別説明会。就職・公務員希望者は履歴書の書き方や作文,面接対策についての説明や実践を指導していただきました。
特に,3年生は7月1日から求人票も届き始めいるので一言一句,聞き逃さないという真剣な表情で各講座を受講していました。
【真剣な表情でメモを取る就職希望者】
【進学希望者は,個別で手続き方法や学校の様子を聞いています】
【入試の種類や,志望理由書の書き方について教えていただきました】
【面接についての説明を受けています。感染症・熱中症対策は万全です】
【キビキビした動きで面接練習に取り組みます。さすが3年生!】
【公務員向けの作文対策や,面接練習も行いました!】
公務員は,すでに書類審査が行われ,早い人で7月中旬に2次試験が行われます。
就職試験は全国各地で9月16日(金)から一斉に始まり進学は,ほとんどの学校が10月に試験が行われます。
残りの時間を有効に使い,実りある夏休みとし進路実現に向けて頑張ってほしいと思います。
2022年04月25日(月)
表彰式が行われました。
本日,表彰式が行われました。
1つ目は,「アイシティecoプロジェクト」から感謝状が頴娃高校へ贈られました。
この,活動は頴娃高校生徒会が中心となり,使い捨てコンタクトレンズの空ケースを回収し,リサイクルに貢献しました。
生徒会を代表して,上村生徒会長が感謝状を受け取りました。
2つ目は,「三級技能検定 機械加工 普通旋盤作業合格証書」が機械電気科3年 山王優星さんへ授与されました。
数ヶ月にわたり,機械電気科の門前先生とマンツーマンで取り組み,野球部としての活動と両立させ見事,合格を勝ち取りました。
(左)三級技能検定(機械加工)普通旋盤作業合格証書を授与された山王優星さん
(右)アイシティecoプロジェクト感謝状を受け取る普通科3年上村天音生徒会長
2022年04月14日(木)
全員本気モード~新体力テスト~
本日,天候の心配もありましたが無事,新体力テストが実施されました。
頴娃高生,全員が昨年の自分を超えようと全力で各種目に挑みました。
体育委員の号令で入念な準備運動から始まります。
体育館では「立ち幅跳び」
さすが!女子バレー部。空中での姿勢も美しい。
校庭では「50m走」がありました。先生方の説明を真剣に聞いています。
位置について,よーいスタート!素晴らしいスタートを切りました。
勝負の行方は?
やったー! 1位だー! 去年の記録を上回りました。
最高のライバルは,過去の自分。皆さん,去年の結果を更新できましたか?
何事にも全力で取り組む。そんな頴娃高生の姿を見せてもらいました。
2022年04月07日(木)
入学式の舞台裏!お見せします!
いよいよ本日,令和4年度 入学式を迎えました!
昨日,普通科・機械電気科2年生が中心になって,体育館の設営など新入生を迎える準備をしました。
さらに・・・教室では!
【設営をバッチリ済ませた普通科1年生の教室】
【自分たちの入学式を思い出しながら・・・】
【普通科2年生の先輩たちが書いてくれました】
新入生の皆さん
頴娃高校 生徒・職員一同 皆さんの入学を心待ちにしておりました!
一緒に熱い高校生活を送りましょう!
「掴む栄光 叶える頴娃高」(頴娃高スローガン)
2022年03月28日(月)
普通科「総合的な探究の時間」発表会!
今年度,普通科は地域の皆さんにご協力いただきながら,地域協働活動してきました。
地域の方から,地域が抱える課題を聞き取り,私たち高校生ができる課題解決方法について考えました。
ご協力くださった皆さんに感謝の気持ちを込めて,いよいよ発表します!
各班の発表は,図のような構成で作りました。
では,発表会の様子をご覧ください(^o^)丿
【今年度の取り組みを振り返り】
【発表1】SDGs12「つくる責任 つかう責任」 7名
2年生は「動物愛護」について,猫を中心に,多頭飼育やノネコ・野良猫へのエサやりを減らすための啓発活動を考える。
1年生は「空き家」について,空き家バンクに注目し,南九州市の空き家を利用してくれる人が増える方法を考える。
【発表2】SDGs3「すべての人に 健康と福祉を」 3名
高齢者や認知症の方の見守りについて,高校生との交流会や,南九州市で開催されている様々な認知症カフェなどの啓発について考える。
【発表3】SDGs6「安全な水とトイレを 世界中に」 3名
頴娃町の水資源について,池田湖に注目し,昭和の大規模灌漑事業について学んだことを報告し,その学びを次世代へ出前授業することを提案する。
【発表4】SDGs8「働きがいも 経済成長も」 10名
『各世代への情報共有』,『高齢者への情報の拡散』,『空き店舗の活用』について,Instagramを利用した情報の拡散や高齢者の憩いの場の設置,マルシェの開催など,頴娃町が活性化する方法を考える。
【地域の皆さんも私たちの発表のために来校され,大勢が見守ります】
【活発な質疑応答もおこなわれ,新たな気付きが沢山ありました】
【最後に,長い間 ご協力くださった地域の皆さんに全員で感謝の挨拶】
総合的な探究の時間を通して,私たちの母校がある頴娃町について深く考える機会となりました。
そして,自分自身で課題を見つけ,考え,相手に伝えることの難しさと大切さに気付きました。
地域の想いを受け継ぎ,今回の活動を引き続き活かせるよう,私たち 頴娃高生は頑張ります!
ご協力くださった地域の皆さん,本当にありがとうございました!
2020年08月12日(水)
既刊周年記念誌記事から振り返る頴娃高等学校(10)
鹿児島県立頴娃高等学校創立90周年記念
-既刊周年記念誌記事から振り返る頴娃高等学校(10)-
校長 林 匡
最終号として,平成22(2010)年度,創立80周年記念誌から紹介します。
一部抜粋になること,表記についてなどは,これまでと同様です。
VI 出典:『創立80周年記念誌』(平成23(2011)年3月発行)
1 時代の流れと母校(濵﨑貢第23代校長,昭和41(1966)年普通科卒,平成17(2005)年4月~平成19(2007)年3月在職)
(前略)昭和38(1963)年は本県の高校進学率が6割に達したばかりでしたが,団塊の世代の入学とあって,生徒の急増にどの高校も学級定員や学級数の増加,学科増設で対応しました。特にこの年は指宿枕崎線が全線開通したことと相まって,頴娃高校の生徒数は1,280名に達する勢いでした。牧之内の街角には生徒の笑顔が弾け,西頴娃駅の朝夕は列車通学生で溢れかえりました。頴娃の町が最も活気に包まれていた頃でした。
東京オリンピックを契機とした我が国の目覚しい高度経済成長は,ブルーカラーの人気がホワイトカラーを凌いでいました。この様な社会志向が工業系学科の生徒の進路幅を著しく拡大させ,その入学倍率は上昇の一途を辿るばかりでした(※1)。進取の気鋭をもった頴娃高校の当時の工業系4学科(注・電気,土木,建築,機械科)は,官公庁,国鉄,電電公社をはじめ,我が国のメジャーな企業にあまたと卒業生を排出する名門でした。本県工業高校の四天王と呼ばれた所以です。
質と量に富んだ技術力に担保された国の高度経済成長は,国民の価値観と生活スタイルに変化をもたらし,40(1965)年代後半には人々の職業意識にはブルーカラーからホワイトカラーからホワイトカラーへの逆のうねりが生じ,高校進学の志向を専門系学科から単独の普通科系高校へ転換させました。この社会事象が頴娃高校創立以来,輝かしい歴史と実績を誇る普通科に,向かい風を煽ることになったのです。さらに,道路交通網の整備(※2),少子化や学区の拡大(※3)などによって状況は一層厳しくなりました。
私は昭和38(1964)年に普通科に入学し,42年ふりの平成17(2005)年に母校に帰ってきました。学科の構成は普通科2学級,電気,機械,設備工業科がそれぞれ1学級,生徒数は42年前の3分の1でした。赴任当時の私に,卒業生や地域の人々の声が怒濤のように押し寄せました。「母校の開拓精神はどこに消えたのか?」,「頴娃高校のかつての実績を取り戻せ!」,「再び国立大学の合格者を出せ!」などなどです。私にはこの声を理不尽な怒号と受け流すことは許されませんでした。地域を発展させ,遠く北は樺太や満州,南は東南アジア諸国の電源開発や国土整備に赴き,天地を動かした卒業生(※4)の切なる声であると受け止めたからです。頴娃高校出身の者として,この切なる声のたとえ一部でも応えることが私の命題であると認識しました。
赴任当時,部活動は野球(※5),ソフトテニス,剣道,吹奏楽(※6),自動車(※7),図書の各部をはじめ多くの部活動がかなりの成果を挙げていました。資格取得や物づくり(※8)においても,県内優勝や九州大会出場を果たすなど他校に秀でた活躍を見せていました。したがって最大の課題は,生徒を国立大学に合格させることでした。「進学指導に求められるのは,生徒に自己実現の意欲を掻き立たせる教師の情熱である」,私が38年間貫いた単純な信念です。これを汲み取ってくれたのが,進路主任と3年の学級担任をはじめとする多くの職員でした(※9)。さっそく始まった課外授業は,大規模の普通科高校のそれとは異質の形態です。生徒一人ひとりに張り付いた職員は生徒の心に入り込むことから始め,人の在り方生き方を語り,学問の意義や価値についても議論してくれました。次第に意欲に目覚めた生徒たち,驚くほどの集中力を見せ膨大な学習量をこなしました。勿論,彼らに笑顔の日ばかりがあった筈はありません。学習が進むにつれ教師の要求の高さと指導の厳しさに涙を流す者も出ました。受験前夜は深夜に及ぶ学習も常でした。このような学校生活を日常として1年後,彼らの学力は確実に大学入試を制するまでになったのです。この集大成として平成18(2006)年の春には,九州内外の国立大学と名門私立大学にそれぞれ数名が合格しました。この実績を当時の生徒数から割り出せば,大規模の普通科高校のそれを十分に凌駕しているとして,県内外の高校からの学校訪問を受けるほどになりました。職員が誇りにしたのは実績としての数値や割合ではありません。生徒と教師の間に繰り広げられる瑞々しい人間模様こそ教育の本質であり,それが頴娃高校に蘇ったことを誇りにしたのです。(中略)頴娃高校はこれまで地域の発展に大きな役割を果たしてきた学校です。一方,地域において頴娃高校の存在とその果たす役割は一層大きくなるに違いありません。頴娃高校と地域はどのような相補関係を保持していくのか頴娃高校の課題ではありますが,むしろ同時にこれは地域にとっても喫緊にして最大の課題であるはずです。(中略)
生徒として頴娃高校に学び教師の最後を母校で締め括った者として,私には母校の八十周年の歴史に感慨ひとしおのものを禁じえません。頴娃高校に活気が薄れてなどしていません。頴娃高校の日常に開拓精神は,今なお健在なのです。
地域の全ての皆さんが,頴娃高校に繰り広げられる肌理(きめ)の細かい理想ともいえる教育を,地域の高い教育資産であると認識して,地域の生徒を地域の頴娃高校に学ばせて欲しいものです。
※1 集団就職列車,高度成長期の状況など
鹿児島県で初めて,全国でも初めてという試みだった集団就職臨時列車が鹿児島駅から発車したのは昭和31(1956)年3月30日だった。以後,昭和49(1974)年の最終便まで毎年編成され,計14万人以上が大阪・名古屋・東京方面へ運ばれた。背景には,敗戦後の経済復興から高度成長期を迎え,工業立国が図られる中で,その労働力として若年労働者が求められた。昭和35(1960)年の鹿児島県経済振興計画でも,県農業の体質改善が図られる。この中で,職業紹介活動の強化,県外労働市場の開拓,海外移民の促進などが進められた。この影響が学校教育にも影響を与え,産業教育の推進が図られ,高校へ進学する者も,就職率のよい工業系・商業系に進み,農村地区では普通科が敬遠されたという。
なお,中学生の進学率が就職率を追い越したのは昭和33(1958)年で,同46(1971)年には80%を越える。また,集団就職者は昭和39(1964)年をピークに減少していく。県外就職者の多くは帰ってこなかったが,昭和30年代の県民所得からは,県民分配所得に比べて個人所得が常に上まわること,県外就職者からの送金などによる送金所得がその大部分を占めていた。
(参考文献『鹿児島県の近現代』山川出版社,2015年)
※2 道路交通網の整備
例えば『写真アルバム南薩の昭和』(樹林舎発行,2013年)には,「昭和から平成への架け橋,瀬平橋建設工事」の写真(昭和63(1988)年頃)が収められており,その解説には「かつての国道は,麓,鬼口集落を過ぎて開聞方向に進むと,大きく左に迂回していた。円滑な進行のために,昭和62(1987)年度から平成2(1990)年度にかけて瀬平橋の建設が始まった。」とある。なお,同書には,昭和40(1965)年代の頴娃町三俣商店街の風景も収められている。(三俣は,文字どおり,三差路交差点を中心にして,昭和以降発展した町。頴娃高校の前身である高等公民学校もこの地において,昭和6(1931)年創立された。三俣商店街は,昭和44(1969)年の町役場移転(8月新庁舎開庁)や県道の整備に伴い発展した。)昭和49(1974)年には,国道226号から頴娃小学校に向かう三差路に,歩行者の安全確保のため,手動交通信号機が設置され,神事が執り行われた時の写真もある。
※3 戦後,新制高校は,始め教育委員会法(1948-56年)に基づき,総合制と男女共学,学区制の導入が進められた。自治体(市町村)に一校とされていたので,例えば,鹿児島市にあった県立高校は,鹿児島工業・二高女・一高女・二中・一中を合併して鹿児島高等学校と称し,順に一部から五部までの部制であった。しかし卒業生を1回出した後,三部と五部,二部と四部が合併し,鶴丸高等学校,甲南高等学校に,一部は男子校の工業学校となる。 (参考文献『鹿児島県の近現代』)
鹿児島県では「職業教育と普通教育を統合して,地域に根ざして総合的な教育を実施していこうとする地域総合高等学校という理念は実現しにくいものをもっていた」こと,地域総合制の理念に基づく学区制の実施は1950年度から実施(普通科課程は学校ごとに学区制をつくり,職業科課程は全県からとして学区制を設けなかった。)されたこと,一高等学校一学区制の方式は6年しか続かず,実施から間もなく撤廃の意見が出され,昭和31(1956)年4月から中学区制に変わっていたこと,学区制も実質的には市郡単位にしたものが多く,広域的なものであったこと,などが指摘されている(神田嘉延「町村立高校の形成と勤労青年の学習-鹿児島県の事例を中心として-」『鹿児島大学教育学部研究紀要』教育科学編第48巻,1997年)参照)が,通学区の広域化は,地方教育行政の組織及び運営に関する法律(地教行法,1956年制定)に基づき全国的に見ても,多くの県で進んだとされる。1960年代後半以降,普通科高校の増設により学区内の学校数が増加し,大学区化傾向が続く。1970年代にかけて,「高校進学率は一挙に90%を突破するところとなり,高校受験がすべての中学生を対象とするようになったのである。この時期の政策意図としては高卒の労働力養成機関として職業科の増設を望んだが,住民は大学進学に有利な普通科高校の増設を期待した。そうした軋轢の中で各県は高校増設に取り組み,主に普通科高校の量的拡大が図られた。その際に広域に設定された通学区内に多くの普通科高校が併存することになり,交通手段の発達とともに序列化が進み学校間格差が生まれていったのである。」(水上和夫・野﨑洋司「高校通学区制度に関する研究」『神戸大学発達科学部研究紀要』第6巻第1号,1998年)
※4 『創立80周年記念誌』及び『創立七十周年記念誌』(2001年3月発行)から,卒業生の活躍事例を以下に紹介する。
(1) 海外
○ 企業就職・退職,大学卒業を経て建設コンサルタントに入社され,メコン河開発(国連と世界銀行が組んだナムグムダムプロジェクト)に参加,ジャングルの中,マラリヤに罹患された苦労もありながら技術支援に当たった経験を基に,海外に出て異文化に触れ友人をつくろうと寄稿された東望氏(昭和36(1961)年土木科卒,『創立80周年記念誌』所収「海外の仕事で学んだこと」)
○ 土木関係の仕事をされ,20代後半に青年海外協力隊に応募し,アフリカのタンザニアに2年余の間,土木施工の隊員として派遣され道路建設プロジェクトに参加された,和田賢志氏(昭和51(1976)年土木科卒,『創立80周年記念誌』所収「世界へはばたけ」)
(2) 国内
○ 戦前,華北電信電話株式会社に就職され天津で勤務,戦後,厚生省(現・厚労省の前身)本省の採用試験に合格し,以後,頴娃工業学校の校訓「誠と熱」(いかなる問題に直面しようとも誠意と熱意を持って対処すれば必ず道は開ける)を道標に,福祉行政で老人福祉法制定や老人医療制度の制定に携わり,身体障害者福祉法改正では提案責任者として取り組まれたほか,国民年金法による障害基礎年金適用の課題解決に当たったことなどの御経験を寄稿された池堂政満氏(昭和18(1943)年電気科卒,『創立七十周年記念誌』所収「母校の教訓を心の支えに福祉に取り組み五十年」。池堂氏は『創立六十周年記念誌』(1991年3月発行)にも「在学時代の思い出」として寄稿されている。)
○ 頴娃高校吹奏楽部創部時の生徒で,映画・放送・演劇界から大学教授となり,作曲家,芸術情報研究で活躍され,三州倶楽部監事や関東鹿児島県人会連合会副会長なども歴任された新徳盛史氏(昭和31(1956)年普通科卒,『創立80周年記念誌』所収「母校の傘寿で思うこと」)
○ 企業の研究所で海水淡水化装置や各種電池など新製品開発,石炭の利用技術や排ガスからの窒素酸化物除去などのエネルギーや環境関係などにも当たられた西昭雄氏(昭和36(1961)年普通科卒,『創立80周年記念誌』所収「回顧50年とこれからを思う」)
○ 企業就職後,学士資格を取得し国鉄に採用され,大型プロジェクト工事や民営化(JR),その後も鉄道電気設備を中心に様々な企画運営等に当たられた齊藤功氏(昭和38(1963)年電気科卒,『創立80周年記念誌』所収「記憶・実践・期待」)
○ この他にも,県外企業,公務員など様々な方々が活躍されています。
(3) 県内
○ 警察署使丁から教員検定試験を受け小学校教員,校長の道を歩まれた電気科第1回卒業生の園田實則氏(昭和8(1933)年卒,『創立80周年記念誌』所収「創立80周年に思う」)をはじめ,この他にも教職に就き,本校を始め活躍された方や公務員として実績を挙げられた方々
○ 小児科医として活躍され,鹿児島県小児科医会会長も務められた鮫島信一氏(昭和29(1954)年普通科卒,『創立七十周年記念誌』所収「只今65歳「子育て支援」に頑張っています」)
○ 九州電力を経て,昭和54(1979)年,40歳で県議会議員に当選され,以後5期20年県政に関わり,平成11(1999)年退任された後,高齢者福祉事業に取り組まれた松村武久氏(昭和34(1959)年電気科卒,『創立80周年記念誌』所収「人生はドラマなり!」)
○ たばこ・米・甘藷等の農業経営と自動車学校勤務について寄稿された福留順一氏(昭和36(1961)年農業科卒)
このように,周年記念誌からだけでも,挫折や逆境にも負けず各方面で,活躍された先輩達が確認できます。皆さんは思いを込めて,後輩たちへのエールを送ってくださいました。
例えば,高校時代からマンガを描き始め,2年生の時に新人賞,3年生の時にマンガ賞を受賞し,星のカービィなどの作品で活躍されているマンガ家の川上ゆーき氏(平成21(2009)年設備工業科卒)からは,「やりたいことをやってやろうじゃありませんか。ただ,前だけを見て生きていけばいい」との励ましをいただいています。(『創立80周年記念誌』所収「マンガ」から)
※5 野球部
塗木哲哉氏(平成11(1999)年4月~平成18(2006)年3月数学科在職)指導のもとでの頴娃高校野球部の活躍は,同監督の「7年間の軌跡」(『創立80周年記念誌』所収)に詳しく書かれている。塗木監督は「自分の可能性を信じ,決してあきらめないで人生を過ごしてほしい」という思いから,部日誌表紙に「可能性への挑戦」と書かれ(これは御自身にも言い聞かせていたのだと後に回顧されている。),平成12年度から監督となり,生徒の感情と意識を高めようと,初めの関西遠征で甲子園を生徒に体感させたという。
塗木氏の尽力と生徒の意識向上により,野球部は平成13(2001)年に3年ぶりのベスト16入り,翌14(2002)年第110回九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選では8年ぶりの県大会ベスト8,5月の第44回NHK旗大会でもベスト8(準々決勝の樟南戦では全校応援実施),10月の第111回九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選では,優勝した平成5(1993)年以来,9年半ぶりの県大会ベスト4(秋季大会初)という成果を挙げる。
これらの結果,第75回記念選抜高等学校野球大会21世紀枠の鹿児島県推薦校に選出される。平成15(2003)年の,第112回九州地区高等学校野球大会鹿児島県予選もベスト4,10年ぶりの九州大会に出場し,県勢唯一のベスト8となる。部員数は増加し,最大時70名に及んだ(全校男子生徒の5分の1)という。
なお,塗木氏は,進学指導についても記載されている。2回目の1年生普通科担任時,国立大学合格者を出したいという思いを深くされ,生徒・教職員に働きかけたこと,結果,4名の合格者を出したこと,御自身がされたことは「受験する気持ちを作ってあげること」であり,職員が「みんなで学校を良くしよう,盛り上げようと思っていたと思います」と記されている。
※6 吹奏楽部
脇兼光氏(平成11(1999)年4月~平成19(2007)年3月芸術科(音楽)在職)は,「私が赴任した時には吹奏楽部員はほんの数人で,ほとんど休部状態でした。楽器も古いものが少ししかなく,部活動としてはできない状態でした。(中略)その後平成14(2002)年から吹奏楽部経験者が入部してきて,吹奏楽部が10人ほどで再スタートしました。楽器も順次購入していただきました。それまでテープをながしていた入学式や卒業式,そして体育祭等の学校行事,さらには鴨池球場での野球の全校応援で吹奏楽の生演奏ができるようになりました。その後老人ホームや保育園で訪問演奏も行い,施設の方々に喜んでいただきました。平成17(2005)年と18年には少人数でしたが定期演奏会を開催しました。(中略)終了後の反省会で生徒たちの本当に喜び満足げな表情を見た時,大変だったけれども開催して本当に良かったと思いました。多いときでも20人弱の部活動でしたが貴重な思い出の一つになりました。」と寄稿されている(『創立80周年記念誌』所収「思い出あれこれ」)。
※7 自動車
機械部の活動である。『創立80周年記念誌』所収の,吉永和人第21代校長(平成12(2000)年4月~平成14(2002)年3月在職)「年年歳歳その2」に,「当時,本校は県下唯一,「エコカー」を研究・製作しておりました。権堀先生,吉元先生の指導のもと,毎年,全国大会で優秀な成績をおさめておりました。」とある。
これは,権堀栄一郎氏(平成8(1996)年4月~平成13年(2001)年3月機械科在職)による「燃費1000km/リットルを目指して」(『創立80周年記念誌』所収)によれば,「「1リッターのガソリンでどこまで走れるか」という無限の可能性をテーマにしたエコノパワーレースへの挑戦」であったという。契機は,権堀氏が機械部顧問となったことと,県の「魅力ある高校生活づくり」事業への応募だったことが記されている。
権堀氏が担任したクラスの生徒に声を掛けたところ「話が広がり機械科だけでなく,電気科と設備工業科の生徒も巻き込んで燃費1000km/リットルへの挑戦が始まりました」。1年目は車体製作で試行錯誤され,鹿児島市の自転車専門店の協力で,無料で車輪を作っていただいたこと,地元のバイク店では「レアな部品を無料で提供して頂いただけでなく,翌年には九州大会にまで応援に来て頂きました」という。
この2年目の夏,熊本県で開催された九州大会に初出場し,参加52台中362km/リットルの記録で第7位という快挙を成し遂げ,翌年にはエンジンを改良,九州大会で457km/リットルの記録更新,栃木県で開催された全国大会に初出場し,479km/リットルの自己最高記録を出したものの,全国でのものづくりのレベルの高さもまた実感されたとある。
4年目には新たな車体・エンジン製作に取り組み,毎週日曜日に知覧自動車学校の教習コース(無料で貸していただいた)で練習を重ね,平成13(2001)年の全国大会では634km/リットルの記録更新を果たした後も,機械部の取組は続き,翌年には800km/リットル以上の好記録を出したという。
※8 ものづくりについて
福永勇二氏(平成11(1999)年4月~平成18(2006)年3月電気科在職)「在職時代の思い出」(『創立80周年記念誌』所収)には,「頴娃高生の底力を発揮する出来事」として,平成16(2004)・17年,高校生ものづくりコンテスト電子回路組立部門に2年連続優勝し,九州大会に出場できたこと,県大会に出場したもう一人の生徒も,2年連続3位入賞という快挙を成し遂げたことを挙げられ,この県大会は,平成15(2003)年に始まり「当初は難しいと敬遠されていた部門で取り組む生徒が少なく,我々指導する側も何もかも初めてで,回路の動作を理解したり電子部品の調達など苦労しました。また,コンテスト課題も平成17(2005)年から設計・製作する回路に加えて,制御対象回路を組み合わせたコンピュータシステムを作り,一つの動作をするプログラムを完成させるという新しい分野が取り入れられ,大幅な課題変更に戸惑いました。しかし,やると決めたら難しい課題でも果敢に挑戦する生徒達と,試行錯誤しながら放課後遅くまで取り組めたのも,共に開拓精神の頴娃高魂が宿っていたからだと思っています。」と記されている。
小野通男氏(平成13(2001)年4月~平成17(2005)年3月機械科在職)「80周年おめでとうございます」(同)にも,「自分自身も機械部としてエコカーやロボット競技に参加させて頂きました。機械部の生徒は,特に優秀で,旋盤や溶接機など自由自在に使いこなす技術屋さんでした。大会等近づくと,工場に生徒と寝泊まりしてエコカーやロボットを製作していました。今想えば,頴娃の生徒の努力やがんばりは,すばらしいものだったと思います。自分たちで,いろいろなアイデアや工夫を出し合って,九州大会や全国大会に出場しました。(中略)先生方も研究熱心で,指導力の優れた方達ばかりでした。スターリングエンジンを作ったり,溶接でいろいろなものを作ったりしました。」と記されている。
※9 稲本麻里氏(平成12(2000)年4月~平成21(2009)年3月国語科在職)の「頴娃高校の思い出」(『創立80周年記念誌』所収)に「(9年間の在職期間)中でも印象深いことの一つは,長く途絶えていた国公立大学進学者をだすという悲願が達成されたことである。」として,この目標達成に,まず生徒指導と授業を大事にする雰囲気,学習に向かう姿勢づくりなど基本的なことに取り組み,長い時間を要しながらも,普通科の悲願として継続され,生徒・職員が「一つの目標に向かって一丸となって向かっていくチームのような雰囲気ができていた」結果,平成18(2006)年春に達成されたことが記されている。
※10(編集後記中)胸像-井上知治氏と池田清氏の胸像
井上知治氏(明治19(1986)年7月~昭和37(1962)年9月)は,大正6(1917)年東京帝国大学法学科卒,昭和5(1930)年に衆議院議員に初当選以来,4期連続当選。昭和17(1942)年,大政翼賛会の推薦にもれ落選したが,同21年の総選挙で当選,以来3期連続当選。この間,昭和22(1947)年2月に,帝国議会最後の副議長に就任,同23年10月には国務大臣・賠償庁長官に就く。昭和28(1953)年4月に参議院議員当選,次回の同34年の参院選は老齢を理由に辞退する。
井上氏の胸像は西頴娃駅前に建立された。このため,昭和40(1965)年10月に,旧頴娃町有地と県有学校敷地の交換がなされている(頴娃町牧之内中諏訪原)。現在,頴娃高校西門手前に池田清胸像と並んである。
池田清氏(明治18(1985)年2月~昭和41(1966)年1月)は,大正2(1913)年東京帝国大学卒,警察官僚として警視庁警部,大阪府警察部長を歴任し,昭和11(1936)年北海道長官,大阪府知事を経て,同14年9月,第46代警視総監となる。後に海南島司政長官となり,昭和27(1952)年10月,衆議院議員に初当選,2期2年8か月,代議士として活躍した。
池田氏の胸像は,昭和43(1968)4月,建設に当たって校地交換がなされ,頴娃高校正門東側(頴娃町牧之内三俣下)に建立された。その後移され,現在は西頴娃駅から頴娃高校西門に向かう途中,井上知治胸像の右側に並んで置かれている。
(参考文献『頴娃町郷土誌』改訂版(頴娃町発行,1990年))
【編集後記】
令和2(2020)年4月,鹿児島県立頴娃高等学校に着任しました。新型コロナウイルス感染症対応での臨時休業明け,なんとか始業式,入学式を行うことができ,少し落ち着いた頃に,広い敷地の学校内外に現存する記念碑や胸像(※9)などについて,その来歴や意味に関心を持つようになりました。直接碑文などを確認しても,磨滅などで判読が難しいところもありましたが,過去に発刊された創立記念誌の各所に関係の文章が記載されていることや,既刊の『頴娃町郷土誌』などの書籍でも補足できると気付きました。
今年度,頴娃高等学校では,創立90周年記念式典(11月)・事業等が予定されていました。しかし,新型コロナウイルス感染症対応として,4月下旬から再び本県公立高等学校の臨時休業が行われます。学校再開後,その後の全国的な状況を踏まえ,創立90周年記念事業実行委員会において,記念式典等の開催延期が決定されました(今年度予定されていた県内公立高校の記念式典関係は軒並み延期されました)。
このため,今年度入学した生徒,新たに着任した私を含む教職員をはじめ,在学生・教職員が,学校の歴史や,校是「開拓精神」の由来や,関係職員・卒業生等がどのような想いでこの場で過ごし,卒業後,本校での学びを基に,どのように活躍され,苦難を乗り越えたのかといったことなどを振り返り,知り得る機会も延期されることになります。
この「既刊周年記念誌記事から振り返る頴娃高等学校」シリーズをまとめようと考えた契機の一つは,現在本校に関わる生徒・教職員他多くの方々にとって,改めての参考になればと考えたからです。
なお,私事ながら,記念誌の中に,頴娃高校で勤務された教職員に,私が初任校(錦江湾高校)社会科で御世話になった山田尚二先生(昭和28(1953)年4月~昭和38(1964)年3月社会科在職)の文章があり(『創立六十周年記念誌』所収「初任校・頴娃高校の思い出」と『創立五十周年記念誌』(1981年2月発行)所収「初任地の思い出」),懐かしく拝読しました。回顧には,当時の教員生活や生徒の指導,放課後の卓球や写真,囲碁にも打ち込んだこと,勤務10年目に小中学校の副教材用の頴娃沿革史の執筆を依頼され,この経験から郷土教育,文化財保護を考えるようになったこと,古文書による地域の歴史研究に関わっていかれたことなども書かれています。
山田先生は,本校から大島高校,甲南高校に勤務され鹿児島県明治百年記念館(後の鹿児島県歴史資料センター黎明館)建設調査室勤務等を経て,研究者として,特に西郷隆盛研究で独自の位置を築かれました。私が,鹿児島県歴史資料センター黎明館にて学芸員として勤務した時期には,鹿児島市の西郷南洲顕彰館長として活躍されていました。頴娃町が編纂刊行した『頴娃郷土誌』,『頴娃郷土誌改訂版』の近世部門も執筆されています。
さて,「既刊周年記念誌記事から振り返る頴娃高等学校」は,この第10回で最終回とします。なるべく多くの方々の文章を紹介したいと考えましたが,十分に御紹介できないこともありましたこと,関係者の皆様には御海容を賜りますようお願い申し上げます。何らかのお役に立つことがあれば幸甚です。ありがとうございました。